掛け時計専門店|掛け時計ワールドのブログ

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針の定位置

   

外国の学校の卒業写真を見ていると、ほとんど真正面から写したものは無い。

高校生と言えどもそれぞれが決めのボーズ、つまりどの角度からが一番写真写りがいい、ということをわきまえていて、みんなやや斜めに構えている。

真正面から撮られるのは指名手配写真くらいのようで、みな映画スターのように思いっきりの笑顔。

アナログ時計にも決めの針の位置があって、腕時計、掛け時計、置き時計、また国内外にかかわらずメーカーから出荷されるときにさしているのは、だいたい10時10分が定位置。

もちろん見た目のカッコよさや安定感を考慮してというのも理由の一つだが、2時と10時の位置にはメーカーのロゴをはじめ、例えば腕時計の場合はカレンダーの窓などがついているケースはほぼ皆無だから、針が文字盤を邪魔しない。

ただ、よく見るとメーカーによって微妙な違いがある。

セイコーは10時8分42秒、シチズンは10時9分35秒が定位置。

私の知る限り海外のメーカーも10時10分ルールは同じだが、分針は2の位置すなわち10分ぴったりに合わせ、(この時、時針は10時の少し上を指します)秒針はどこでもかまわない、というアバウト派が一般的。

秒まで定位置を決めてあるというのは、日本の大メーカーだけのようです。

(電波時計の場合は、上記のルールに当てはまりません)

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