掛け時計専門店|掛け時計ワールドのブログ

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電波時計・それとも電波機能なし(クォーツ)?

   

今はやりの電波時計。

今では日本国内2か所の電波発信所から電波を発信し、ほぼ日本全国どこでも受信が可能になりました。
定期的に1日に数度、電波を受信することで時刻を自動的に調整してくれるという優れものですが、弱点もあります。
弱点①
厚い壁や地下室のような電波の届かない場所、また電波が来る方向に高い建物や塔がある場合は電波を受信しません。
また、まれに上記のような条件下以外も受信しにくい場合がありますが、掛ける場所、置く場所を変えると受信することがあります。
弱点②
一部の電波時計では、携帯などの電波が数多く飛び交っている日中は受信しにくく、真夜中(午前0時ごろ)になってやっと正常に受信し始めるものがあり、すぐの間に合わない場合があります。
弱点③
電池式の電波時計では、電池の残量が少なくなると電波が受信できなくなることがあり、最悪の場合、時計が止まってしまうケースがあります。

※電波時計として使用できない場合も、クォーツとして電波は受信しませんが稼働し続けるものがあります。
※親機を屋外に設置し中継機を使い、地下でも電波を受信できる時計も販売されています。(製品名/タイムリンク)

現在の電波発信所は下記の2か所です。
・佐賀県佐賀市と福岡県糸島市の境の羽金山の山頂付近
・福島県田村市と福島県双葉郡川内村の境の大鷹鳥谷山の山頂

最新の衛星電波時計(衛星からの電波を受信)
電波時計の一種で掛け時計、置き時計の最新機種に採用され、従来の電波時計の弱点を補うものとして非常に便利ですが、まだまだ高価です。(2万円前後から)

さて、主流のクォーツムーブメントですが、現在の精度は一般的なもので1ヶ月±15--30秒程度、つまり1年で3-6分の誤差です。
実際の使用で言うと半年に1度、時計を少し調整する、というのが実感です
また省エネタイプと銘打ったクォーツ時計ですと、電池交換は3年-5年に一度程度、一般的な電池であればパナソニックなどの電池メーカーの物であれば2年程度使用することができます。

よく問い合わせがある「秒針がコチコチ、音がしますか」についても、現在各メーカーが使用している最新のクォーツはスイープであれ、ステップ秒針(秒針が1秒ごとに進むタイプ)であれ、壁に掛けて使用する状態ではほとんど気になりません。
※海外のクォーツを使用した掛け時計、置き時計でまれにコチコチ音が気になるものがあります。
また、文字盤の直径が5-60cmを超える時計は、使用しているクォーツも力の強い大型の場合があり、コチコチ音ではなくモーターの低く唸る音がする場合があります。

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