掛け時計専門店|掛け時計ワールドのブログ

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時間はいつ始まったの

   

狩猟生活を送っていた人類が、定住し農耕を始め集落を形成し始めた頃、時(とき)の概念が芽生えたといわれています。
その頃の、時を計る重要な道具は太陽。
象形文字で書かれた記録によるとおよそ1万年以上前から、日時計が使われていたようです。
ただ、これは太陽が出ている間しか時間が分からないという不便さがありましたが、紀元前3500年頃になるとエジプトで、星の位置から夜間の時刻を把握できるようになりました。

その後、当時の先進国であったメソポタミアなどの地域では、水、ローソク、油など様々な素材を用い「時」を計る時計が作られました。
(トルコのイスタンブールの博物館に当時のこれらの時計のレプリカが展示されていますよ)

長らく「おおよその時間」で時を計っていた人類に、大きな転換期となったのは西暦1000年年ごろ。
中国で、自然の力に頼るのではなく、歯車を使った脱進機を動力とする水時計発明され、1450年頃にぜんまいを動力とする小型時計へと発達していきます。

時計技術の革新を成し遂げたのは何とかの有名なガリレオ・ガリレイ。
彼は1582年振り子の等時性原理(振り子の振幅が大きくても小さくても、 周期すなわち1往復に要する時間は同一であるということ)を発見しました。
その後、ヨーロッパでさらなる改良がくわえられ、画期的に時計精度が向上しました。
1675年にオランダ人の科学者ホイヘンスがひげぜんまいによるてんぷ式機械式時計を製作し、その技術は現在でも機械式時計に使われています。
つまり、時計が一般の人々に生活用品として認識されたのは、今から350年近く前からのことなのです。

実は日本でも、中国から時計(の概念)が伝えられ、西暦671年にはすでに天智天皇が水時計(近江神宮にそのレプリカがあります)で時を計り、鐘や太鼓を打って民衆に時を知らせることを始め、時代が下って江戸時代には、櫓(やぐら)時計、尺(しゃく)時計、枕時計などの和時計と総称される日本独特の時計が生まれました。

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