掛け時計専門店|掛け時計ワールドのブログ

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イスラムの時計

   


世界には数多くの、時計をテーマにした博物館が存在します。
驚くことに日本国内だけでも個人、公共を含めて10近くの博物館があります。
その多くは掛け時計や置き時計がメインですが、その一つ、イスタンブールにあるイスラム
科学技術史博物館の中にも時計だけの展示スペースがあり、いくつかの興味深い展示物があります。
「イスラム科学技術史博物館?」
そうなんです。今ではイスラム世界というと発展途上というイメージしかありませんが、
紀元前は地球上で最も進んだ地域。
現在の時刻の単位「六十進法」は紀元前約2000年に中東のシュメールで考えられたもの。
その地方で時計は太陽の陰で時間を計る日時計から始まり、水時計、砂時計と進化していきました。
聞きなれない水時計の原理は、容器に常に一定量の水が流入(流出)するようにして、その水面の高さの変化で時をはかるというもの。
例えば1時間を想定し、その1時間でいっぱいになる器の内側に印を刻み、半分まで来たら30分たったとわかる仕組みです。
つまり、1日に24回器がいっぱいになったら、日にちが変わるというわけでした。
もちろんこんな邪魔くさいことは家庭ではできませんので、役所の中に専門の部署があり常に時計係とも呼ぶべき役目の人が配置されていました。

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