掛け時計専門店|掛け時計ワールドのブログ

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昔、時報はNHKが担当していました!?

   

60歳以上の年代の方は覚えているでしょうか。

オイルショックの時代(1974年ごろ)、夜中11時直前になると「本日の放送は終了いたします」のアナウンスとともに、風にはためく日の丸の旗をバックに君が代が流れ11時ちょうどの時報で画面が暗転。

「さあ、寝た寝た」と指図されているようでいささかお節介に感じたけれど、まさに1日の終わりを無理やり体感させてくれていました。

テレビの放送が始まった1953年ごろは、家庭にある大半の掛け時計や置き時計はぜんまいを巻く機械式のもの。
長年使いこまれたそれは数日に1度、時刻の進み遅れの調整が必要で、多くがラジオやテレビの時報に合わせて時刻合わせをしていました。

そのため、NHKによる1日3回のテレビの時報放送は1950年代後半から始まり、岩手で最終の放送がなされたのがつい最近の2012年3月31日。
(岩手県では、その当時まで機械式時計が主流だったというわけではありません。念のため)

放送は毎日午前7時・正午・午後7時の3回放送され、横長楕円形のブルーの文字盤を持つNHKのロゴの入った時計が画面に現れ、10秒前からカウントダウンを開始。

大げさに言えば、日本全国のご家庭では息をのんで3、2、1ドンで、12の位置に分針を合わせたものでした。

実は、この動画はアニメーションか何かとつい先ごろまで思っていたのだが、そうではなかった。

今のようにコンピューター映像の無い時代、この画面に映っていた時計は実物の時計をテレビカメラで接写して放送していたらしい。

そしてもっと驚くのは、意外に小さかったらしいこの現物(はがき大との一説)のレプリカが、NHKに関連するキャラクターなどの販売を手掛けるNHKエンターテイメントが販売していたことがあるという事実。

メーカーはセイコーだったらしいが、再販してほし~い。

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