睡眠と脳力の関係 その2
世の中には想像以上に睡眠時間のことで悩んでいる方が多いらしく、
近所の本屋に行くと、健康についてのコーナーには
「あなたの人生を変える睡眠の法則」
「できる人は超短眠!」
「あなたを変える睡眠力」などなど・・・・
おおかたが『いかに睡眠時間を削って人生を有意義に過ごすか』という論調が主流派。
だいたい世界の偉い人のおっしゃる名言も、
「朝寝は時間の出費である。それも、これほど高価な出費はない」
アメリカの鉄鋼王・アンドリュー・カーネギー
などなど、私のように「寝床が第二のふる里」
「果報は寝て待て」派は肩身が狭い。
それどころか、このままでは人生の落伍者になってしまうのではと夢の中でもうなされる。
とはいえ、無理やり睡眠時間を削るのは成功どころか健康にさえも良くない。
というのも、その人にとっての最適な睡眠時間は後天的なものではなく血筋。
かんたんに言うと、親が朝寝坊なら子も朝が苦手という確率が高い。
これを「これからは人生を変えるぞ」と勢い込んで睡眠時間を削ると、
起きている間も脳や体が充分働かず、仕事や学業だけでなく健康へのリスクも増す。
最適な睡眠時間を知るのに大切なのは「これぐらい寝るとすっきり疲れが取れるな」と実感すること。
それが、２４時間だったなんてのもちょっと困るけれど・・・・・・・